市民公開シンポジウム「健康長寿社会を目指して」を開催しました
９月１３日（土）にＴＫＰ小倉シティセンター６階ＫＯＫＵＲＡホールにおいて、市民公開シンポジウム「健康長寿社会を目指して」を開催いたしました。
このシンポジウムは、文部科学省の補助事業である「地域連携による『ものづくり』継承支援人材育成協働プロジェクト」に参加する北九州市内の４大学（九州歯科大学（代表校）、九州工業大学、北九州市立大学、産業医科大学）が、プロジェクトの成果を地域の皆さんにも広く還元することを目的に、高齢者の健康維持及び健康増進をテーマとして実施したものです。
まず、基調講演として、本学柿木保明病院長（老年障害者歯科学分野教授）が、「口から始まる健康長寿」と題した講演を行いました。この中で、口の健康がいかに全身の健康に結びついているかということをテーマに、特に加齢に伴う生活上の留意点についてわかりやすく、またユーモアを交えながらお話いただきました。
特別講演では、最初に九州工業大学の佐藤しのぶ先生から、「お口の健康をバイオチップで調べる」というテーマで講演いただきました。全身の疾患にも直結する病気である歯周病について、画期的な診断手法となる研究開発が進められており、その現状をご紹介いただきました。
次に、北九州市立大学の森田洋先生から、「私たちの健康を支える微生物」というテーマで講演いただきました。体内における微生物の働きを解説されるとともに、効果的に体内に善玉菌を取り入れるためのヒントをご提示いただきました。
最後に、産業医科大学の目貫邦隆先生から、「骨粗しょう症の予防と対策」というテーマで講演いただきました。高齢者にとって骨粗しょう症はわりと身近な病気であり、日常生活の上での予防・対策のポイントをご教示いただきました。
講演の後には、質疑応答の時間が設けられておりましたが、生活に身近なテーマが多かったこともあり、会場からは積極的に質問が出されました。
当日は、１５０名を超える多くの皆様のご来場をいただき、盛会のうちに終了できましたことに、深く感謝申し上げます。
今後とも、私ども北九州地区４大学は、連携プロジェクトの推進を図るとともに、機会を見つけて地域の皆様方に有用な情報提供を行ってまいりたいと存じております。
主催者挨拶 基調講演
（九州歯科大学 西原理事長・学長） （九州歯科大学 柿木先生）
特別講演 特別講演
（九州工業大学 佐藤先生） （北九州市立大学 森田先生）
特別講演
（産業医科大学 目貫先生）