概要

障がいや病気などあらゆる理由で歯科治療が難しい患者さまに対して、行動管理や全身管理を重視した方法を用いて歯科医療を行う診療科です。歯科麻酔と障害者、有病者歯科を専門とした歯科医師や歯科衛生士が担当しております。患者さまに“あんしん”をご提供する事を目標としております。

あんしん科障がい者歯科の診療室
診療室の風景
皿倉山を一望することができる広々した診療室です。各ユニットには生体情報モニターと笑気吸入鎮静器、腔外バキュームを設置しております。
あんしん科障がい者歯科の外科手術室
外科手術室
静脈内鎮静法や全身麻酔法を行い、全身管理下で治療をしております。歯科麻酔の専門医と障害者歯科の認定医・指導医が担当させて頂きます。

対象となる疾患・症例

精神発達・心理的発達と行動の障害
・知的能力障害、自閉スペクトラム症を含む発達障害など
神経・運動障害
・脳性麻痺、重症心身障害、パーキンソン病、脳血管障害後遺症など
感覚障害
・視覚障害、聴覚障害など
精神および行動の障害
・統合失調症、うつ病、神経症、心身症、認知症など
各種疾患・症候群
・てんかん、アレルギー疾患、ダウン症、その他症候群、難病など
その他
・歯科治療困難患者(歯科治療が苦手な患者、嘔吐反射が強い患者など)

歯科治療における患者の個人評価に基づく鎮静・麻酔および行動管理の選択フローチャート。病状・全身状態・歯科治療への受容度を評価し、急性症状の有無・治療歯数・身体の緊張などに応じて、薬理学的アプローチ(全身麻酔法・静脈麻酔法・吸入鎮静法)、体動コントロール、構造化プログラム、または行動療法を選択。気道管理・治療時間・注水量・笑気の受容可否などで麻酔法を分岐し、困難時はより強力な麻酔へ移行。行動管理は吸入鎮静法と併用される場合もあり、いずれの経路も定期検診(口腔衛生管理)に至る流れを示す。

検査・治療法の特徴・症例

治療法

当科では歯科麻酔と障害者歯科を専門とするスタッフとともに、患者さま個人に合わせた治療方針を立て、歯科医療を提供しています。認知行動療法、構造化プログラム(自閉スペクトラム症などの発達障害者に対する視覚支援)、笑気吸入鎮静法、静脈内鎮静法(眠くなるお薬を投与する)、全身麻酔法(睡眠状態で集中的に歯科治療を行う方法)などを用いて患者さまの負担を可能な限り取り除き、歯科治療を提供しております。通常、静脈内鎮静法や全身麻酔法は日帰り手術として行いますが、患者さまの状態によって短期入院も行うことができます。

診療実績 2023年度

年間患者数 1,921 1日平均
8

医師紹介

あんしん科科長/教授

森川 和政 kazumasa morikawa

専門 小児歯科治療、障害者(児)歯科治療

認定

  • 日本小児歯科学会専門医・指導医
  • 日本障害者歯科学会認定医・指導医
  • 日本咀嚼学会健康咀嚼指導士

学位

  • 博士(歯学)

特任教授

大渡 凡人 tsuneto oowatari

専門 有病者・高齢者の医学的リスクマネジメント

認定

  • 日本歯科麻酔学会認定医・専門医
  • 日本障害者歯科学会認定医
  • 日本老年歯科学会認定医

学位

  • 博士(歯学)

特任准教授

布巻 昌仁 masahito nunomaki

専門 歯科麻酔、障害者歯科治療、ペインクリニック

認定

  • 日本歯科麻酔学会認定医・専門医
  • 日本障害者歯科学会認定医
  • 口腔顔面痛学会指導医

学位

  • 博士(歯学)

助教

橋口 大輔 daisuke hashiguchi

専門 小児歯科治療、障害者(児)歯科治療

認定

  • 日本小児歯科学会専門医
  • 日本障害者歯科学会認定医

学位

  • 博士(歯学)

助教

岡本 健太郎 kentarou okamoto

学位

  • 博士(歯学)

医員

長谷川 詩峰 shiho hasegawa

専門 総合歯科、障害者歯科

学位

  • 学士(歯学)

九州歯科大学附属病院6Fあんしん科の受付の写真
あんしん科 受付