味蕾細胞の分化メカニズムを解明できれば、新たな治療法の開発につながると考えています

解剖学分野
大阪府出身
松山 佳永

教員になろうと思ったきっかけを教えてください。

歯学部の学生として歯科医療を学ぶうち、治療の背景にある仕組みをもっと深く理解したいと考えるようになり、大学院に進学しました。大学院では附属病院で臨床経験を積みながら、解剖学分野で研究に取り組みました。日々の臨床を通して解剖学の大切さを実感し、また研究のおもしろさを知りました。その経験から、研究を続けたいと思うようになって教員になりました。

研究分野や研究テーマについて、その魅力も教えてください。

味覚の感覚器、「味蕾(みらい)」を構成する細胞の分化の仕組みについて研究を行っています。味蕾細胞は、「甘い」や「苦い」などの味覚を検出し、寿命をむかえると新しい細胞に入れ替わります。しかし、味蕾幹細胞からの分化メカニズムについては不明な部分が多く残されています。そこで、幹細胞を分化誘導することによってミニ臓器を作製する「オルガノイド」という技術を用いて、味蕾細胞の分化メカニズムの解明を目指しています。味蕾細胞の分化メカニズムを解明できれば、味覚障害に対する新たな治療法の開発につながると考えています。

学生に教えている授業内容について教えてください。

歯学科1年生を対象に、人体の基本構造、運動器と中枢神経系の正常な構造や機能などの講義を担当しています。
歯学科2年生を対象に、顎顔面領域の構造や機能の講義を担当しています。また、人体の構造についてマクロとミクロの視点から知識を習得するための解剖学実習、組織学実習を行っています。
歯学科4年生を対象に、歯科法医学・災害歯科学を担当し、法医学的事象が発生した場合に歯科医師として社会に貢献できるよう、講義を行っています

学生時代は、どんな学生生活を送っていましたか?(どんな学生でしたか?)

平日は講義や実習で過ごし、空き時間や放課後には大学の図書館で課題や予習をしていました。放課後や休日には学習塾や飲食店でアルバイトをし、試験前には同級生と夜遅くまで試験勉強をしていました。長期休みには沖縄や北海道など各地に旅行に行きました。

先生から見て、九歯大の学生はどんな印象ですか?

器用だと思います。日々の講義や実習は内容が充実していて、学年が上がるにつれて専門性も高くなり、定期試験を通過しないといけません。そのうえ、CBT、OSCE、国家試験という関門があるという状況の中でも、クラブ部活動やアルバイトを頑張っている人が多く、さらに体育祭や歯大祭などの行事もあります。よく学び、よく遊び、器用に学生生活を楽しんでいるような印象です。

高校生に向けて、本学で学ぶことの魅力を教えてください。

九州歯科大学は、学生と教員の距離が近いというのが特徴の1つに挙げられます。講義や実習で生まれた疑問を質問しやすく、温かい雰囲気なので、安心して学べる環境が整っていると思います。学生全員が歯科医療を志し、同じ目標に向かうことから、周囲と支え合いながら勉強でき、将来の準備ができるのも、本学の特色の1つと思います。臨床実習を通して、実際に患者さんに寄り添う経験ができ、早期から医療者としての責任感ややりがいを実感することができます。また、基礎、臨床の両面で幅広く研究が行われており、研究者としての歯科医師、歯科衛生士の道も開けています。