地域の歯科診療所で住民の方と関わりながら、データの収集や分析を行っています

歯学研究科口腔保健学専攻 修士課程2年 川村 香乃

本学の大学院に進学しようと思ったきっかけを教えてください。

学部生時代に、誤嚥性肺炎やオーラルフレイルの予防が健康寿命の延伸に大きく関わっていることを学び、深い関心を持つようになりました。そこで、歯科衛生士として、より専門的な知識や効果的な介入方法を身につけたいと考え、大学院進学を志しました。進学先を考える中で、学部生時に講義を担当してくださった先生の研究内容に強く感銘を受け、その先生のもとで学びたいという思いから、本学の大学院を選びました。

進学にあたって不安だったことや、準備されたことを教えてください。

進学にあたっては、入学試験や大学院での研究生活に少し不安がありました。そのため、大学院に進学された先輩に受験勉強の方法を相談しながら、国家試験対策と並行して毎日コツコツと勉強を続けました。また、卒業研究ではアンケート調査を行い、統計の基礎を学ぶなど、大学院進学に向けた準備を進めました。進学後は研究だけでなく、将来のキャリアや生活面についても先生方から丁寧にアドバイスをいただき、安心して学ぶことができています。

研究テーマと、面白いポイントを教えてください。

私たちは、「食べ方」から口の機能の状態を調べる方法を研究しています。高齢になると、歯が減ったり、舌や飲み込む力が弱くなったりして、口腔機能が低下し、誤嚥性肺炎などの原因になることがあります。そこで、実際に食品を食べてもらい、その「食べた量」と「かむ回数」に注目して、口の機能を簡単にチェックできる方法を検討しています。今後はこの研究を発展させ、日常生活の中で自然に取り入れられる、口腔機能の維持や訓練の方法につなげていきたいです。

院生になって、どんな研究者・学生生活を送っていますか? 

研究では、地域の歯科診療所で実際に住民の方と関わりながら、データの収集や分析を行っています。本学では座学だけでなく、地域講座のボランティアや学生の実習にティーチングアシスタント(TA)として参加するなど、様々な活動に取り組む機会に恵まれました。さらに、台湾からの交換留学生の実習補助やアテンドも経験し、国際的な視点を学ぶ機会にもなりました。大学院に進学後は、研究だけでなく人とのつながりも広がり、毎日がとても充実しています。

将来は、どのような進路を目指したいですか?

将来は、歯科衛生士として地域の保健活動に携わり、誤嚥性肺炎やオーラルフレイルの予防を通じて、人々の健康寿命の延伸に貢献したいと考えています。そのために、大学院で身につけた専門的な知識や研究の視点を現場に生かし、根拠に基づいた保健指導や地域支援を実践できる歯科衛生士を目指しています。

本学大学院で学ぶことの魅力を教えてください。

本学大学院の魅力は、先生方が学生の理解度に応じて丁寧に指導してくださること、そして修了後の進路を見据えた支援にも力を入れている点です。研究テーマの選択肢も幅広く、関心や目標に合わせて学びを深め、必要なスキルを身につけることができます。また、大学院ゼミでは様々な分野の大学院生と抄読会を通して意見を交わす機会があり、自分の専門以外の考え方に触れられます。さらに、本学には附属病院もあり、希望者は研究と並行して臨床経験を積むことも可能です。このように、自分の目指す方向性に沿って学びを深めながら、就職に繋がるサポートを受けられる環境が、本学の大きな魅力だと感じています。