概要

【歯科麻酔業務】手術および歯科治療を予定された方の全身麻酔、静脈内鎮静法の麻酔計画を立てます。実際に計画された麻酔も担当します。
【ペインクリニック業務】お口の中や周りの痛みを少なくします。歯科治療が原因で起こった感覚麻痺<まひ>の改善にお薬や神経でブロックします。
 ペインクリニックでは超音波ガイド下星状神経節ブロック、X線透視下の三叉神経ブロック、筋膜リリースなども行っています。

対象となる疾患・症例

歯科麻酔科

全身麻酔と静脈内鎮静法を用いて不安、緊張、痛みなどの苦痛のない治療を実現します。小児、大人でも歯科恐怖症、パニック症候群、過換気症候群など歯科治療を受けるのが怖い人、脳梗塞、高血圧、心筋梗塞、肺気腫など心臓や呼吸器に合併症があり緊張により症状の悪化が気がかりな人に対して歯科麻酔医が付き添いながら歯科治療を行います。
【対象疾患】歯科治療恐怖症、嘔吐販社が強い、何らかの病気がある、治療による苦痛が大きいと予測される、口の中の麻酔注射が効きにくい

小児歯科治療の麻酔

小さなお子さんにとって歯科治療は精神的、身体的に大きな負担となります。当科では日帰りを含む全身麻酔と静脈内鎮静法を用いて不安、緊張、痛みなどの苦痛のない治療を実現します。小児歯科治療の安全性向上に貢献できるよう小児歯科医とともに治療を行っています

ペインクリニック

歯もしくはお口の周りの痛み、さわった感覚がおかしい、無いなどの症状が対象です。歯に原因がないのにあたかも歯が痛いように感じる、何カ所かの歯科医院で診察を受けたが異常がない、原因不明と言われた歯痛、口腔インプラント、抜歯後などお口の周りの触った感じがおかしい、知覚がなくなった方の治療を行います。
【対象疾患】麻痺性疾患:外傷性三叉神経麻痺、顔面神経麻痺など 疼痛性疾患:三叉神経痛、舌咽神経痛、筋・筋膜性疼痛、口腔灼熱症、三叉神経帯状疱疹、原因不明の顔面(歯)痛、片頭痛、群発頭痛、癌性疼痛など

検査・治療法の特徴・症例

歯科麻酔科

【静脈内鎮静法】気持ちが和らぐお薬や眠くなるお薬を点滴で入れる方法で恐怖や心配をおさえて歯科治療を行います。緊張すると血圧が以上に高くなる人や脈がとても速くなる人、脳梗塞後のマヒがある人などの歯科治療に歯科麻酔科医が付き添い対応します。
【全身麻酔】静脈内鎮静法では対応できないと考えられる症例では全身麻酔を用いることもあります。

ペインクリニック

顔面、口の痛みの原因はう触(虫歯)、歯周病、顎<がく>関節症以外にもたくさんありますが、患者さまの訴えられる痛みに耳を傾けます。歯科治療による神経麻痺<まひ>の重症度を最新機器によって数値化してお知らせします。これまで治療を行ったまひ症例の蓄積により最も適切な治療法を提案します。治療としての薬物療法、神経ブロック療法、理学療法が主ですが、東洋医学(漢方薬、針)による治療も行っています。

診療実績 2022年度

年間患者数 3,078 1日平均
20

■口腔顔面痛および知覚麻痺、運動麻痺に対する治療
薬物療法:2,033件、神経ブロック療法:星状神経節ブロック2,017件、トリガーポイントブロック(筋膜リリース)987件、末梢<まっしょう>三叉<さんさ>神経および三叉<さんさ>神経節ブロック50件など難治性疼痛(慢性疼痛)に対するケタミン療法36件

・日本歯科麻酔科学会認定施設
・日本口腔顔面痛学会認定施設

当科で実施している自由診療について

静脈内鎮静法、静脈麻酔

治療の概要

歯科治療やインプラント手術に際して鎮静薬の点滴を行うことによって、リラックスした状態で治療を行う方法です。全身麻酔のように完全に眠ってしまうのではなく、うとうとしたようなぼんやりした状態になり、治療に伴う不安や恐怖感、ストレスによる血圧や脈拍の変動、嘔吐反射などの症状を軽くすることができます。

静脈内鎮静法は意識下で恐怖感や不安など精神的な負担を取り除くことができます。静脈麻酔は静脈内鎮静法よりもさらに深い鎮静状態へ導いてから治療を行う方法です。

専門の歯科麻酔医が心電図や血圧計による全身状態のチェックを行いながら鎮静薬を投与していきます。安定した状態で手術を受けていただけるよう、万全の状態で処置を行っています。

治療の標準的な費用

静脈内鎮静法:25,000円

静脈麻酔法:50,000円

入院下で行う場合は別途入院費用がかかります。

治療に関するリスクや副作用など

  • 鎮静薬の使用量が多くなることにより、のどや気道の反射が抑制され、場合により胃の内容物が気道に流入し、窒息や肺炎(誤嚥性肺炎)になったり、呼吸が抑制されたりする可能性があります。このようなことが起こらないように注意深い観察のもと鎮静薬を投与していきます。

  • お薬等に対する予期せぬアレルギー反応、不整脈やその他の合併症が起こる可能性があります。その際に歯科麻酔医が直ちに治療が行えるよう、救急処置のできる体制・準備を常に整えています。
ケタミン療法

治療の概要

あらゆる治療法に抵抗を示す頑固な痛みの治療に用いる治療法です。ケタミンは全身麻酔薬として開発されましたが、強力な鎮痛効果と抗うつ効果を持つことが明らかにされたことにより、ペインクリニックでは痛み治療に使用されています。

全身状態を確認するために血圧や脈拍、呼吸状態を測定しながらケタミンを30分かけて注射します。治療後は十分な休息をとっていただき、担当医が安全を確認した後に帰宅を許可します。治療回数は痛みの程度を把握しながら1~10回程度行います。

治療の標準的な費用

ケタミン療法:6,000円/回

治療に関するリスクや副作用など

  • 痛みの種類によっては痛みが完全になくならない可能性があります。
  • 注射中は精神的な不快感を伴うことがありますが、それを予防するための薬剤も使用します。
  • お薬等に対する予期せぬアレルギー反応、不整脈やその他の合併症が起こる可能性があります。その際に歯科麻酔医が直ちに治療が行えるよう、救急処置のできる体制・準備を常に整えています。

医師紹介

歯科麻酔科科長/教授

左合 徹平 teppei sagou

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理、口腔顔面痛、慢性疼痛治療、癌性疼痛治療

認定

  • 日本歯科麻酔学会指導医・専門医・認定医
  • 日本口腔顔面痛学会指導医・専門医
  • 日本障害者歯科学会認定医
  • いたみ治療専門者

学位

  • 博士(歯学)

病院教授、准教授

椎葉 俊司 shunji shiiba

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理、口腔顔面痛、慢性疼痛治療、癌性疼痛治療、癒し

認定

  • 日本歯科麻酔学会専門医・認定医
  • 日本口腔顔面痛学会指導医・専門医
  • いたみ治療専門者

学位

  • 博士(歯学)

病院講師、助教

茂山 幸代 yukiyo shigeyama

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理

認定

  • 日本歯科麻酔学会専門医・認定医
  • 日本障害者歯科学会認定医

学位

  • 博士(歯学)

医員

橋本 眞子 mako hashimoto

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理

認定

  • 日本歯科麻酔学会認定医

学位

  • 学士(歯学)

医員

藤原 裕也 hiroya fujiwara

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理

学位

  • 学士(歯学)

大学院生

岩屋 考紀 kouki iwaya

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理、口腔顔面痛

認定

学位

  • 学士(歯学)

大学院生

須佐 愛 megumi susa

専門 全身麻酔管理、歯科治療時の全身管理、口腔顔面痛

学位

  • 学士(歯学)

九州歯科大学附属病院6F歯科麻酔科・ペインクリニックの受付の写真
歯科麻酔科・ペインクリニック