診療科のご案内 歯周病科

概要

歯周病はプラーク(歯垢<しこう>)中の歯周病原細菌による感染症です。近年は歯周病により糖尿病、動脈硬化、誤嚥<ごえん>性肺炎、低体重児出産などを引き起こすとの報告があり、全身疾患との関わりが注目されています。歯周病科は歯周病の治療を通じて、皆さまの健康増進や生活習慣病の改善に貢献します。

外来担当表

対象となる疾患・症例

主な疾患は、歯肉炎や歯周炎です。「歯茎が腫れた」「歯茎から血が出る」「歯がグラグラする」といった症状のものが対象になります。

検査・治療法の特徴

歯周病科では、まず現在の歯茎の状態を知るために十分な検査・診査を行います。
主な検査は以下の通りです。

  • 歯周組織検査
    歯茎がどのくらい腫れているのかを確認するために歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さを測ります。また、歯茎からの出血や排膿<はいのう>、歯の動揺を調べます。
  • エックス線診査
    歯を支えている骨がどのくらい残っているか、エックス線写真を撮影して調べます。
  • 口腔内カラー写真、顎<がく>模型診査
    歯茎の改善を評価したり、かみ合わせの状態を把握したりするために口の中の写真撮影や模型製作を行います。
  • 細菌検査
    必要な場合は、歯周ポケットの中の細菌を調べます。

歯周病の重症度を把握したら治療を開始します。原因であるプラーク(歯垢<しこう>)や歯石の除去を行います。プラークを除去するためにプラークコントロールの指導と機械を用いて歯面の清掃を行います。また、深い歯周ポケット内の歯根表面に付着している歯石は、麻酔の注射を行った後に除去します。再度の検査後、改善が十分でない場合は歯周外科手術を行います。一連の治療が終了したら、定期的に来院していただき、歯面清掃や歯周ポケット内の洗浄を行い、健康な歯茎を維持します。

診療実績

年間患者数:10,417名(1日平均患者数約47名)
(2017年度実績)

当科で実施している自由診療について

1. 歯周組織再生療法(EMD:エナメルマトリックスデリバティブ)

【治療の概要】
歯周病により失われた歯周組織の再生を試みる治療です。EMDとは、幼若ブタの歯胚から抽出・精製したタンパク質です。
歯周外科手術により歯肉を切開した後、清掃した歯根表面に塗布します。そして歯肉を縫合して治癒を待ちます。

【治療の標準的な費用】
1歯につき:55,360円
2歯につき:64,250円

【治療に関するリスクや副作用など】
・歯周ポケット深さが6 mm以上、エックス線写真上で深さ4 mm以上、幅2 mm以上の垂直性骨欠損を有する歯が対象となります。
・EMDはブタ由来の生物材料であり、未知の病原体が混入する可能性は否定できません。
・歯周組織の喪失程度や年齢、口腔清掃状態などの要因により、歯周組織再生の効果には個人差があります。
・病院からの処方薬を服用されている場合には、本治療の対象外になることもあります。

 

2. 歯周組織再生療法(EMD:エナメルマトリックスデリバティブと異種骨移植:バイオオス 併用)

【治療の概要】
歯周病により失われた歯周組織の再生を試みる治療です。EMDとは幼若ブタの歯胚から抽出・精製したタンパク質で、バイオスとはウシ骨を原材料として顆粒状に精製したもので、ヒトの骨に類似したカルシウムとリンの含有比率を有しています。
歯周外科手術により歯肉を切開した後、歯根表面を清掃し歯槽骨欠損部に充填します。そして歯肉を縫合して治癒を待ちます。歯肉の治癒後、歯肉に縫合した糸を除去します。

【治療の標準的な費用】
1~4歯につき:86,400円

【治療に関するリスクや副作用など】
・歯周病により破壊された垂直性歯槽骨吸収が存在する患者さんが対象です。
・EMDはブタ由来の生物材料であり、未知の病原体が混入する恐れは否定できません。
・バイオスはウシ骨を原材料として顆粒状に製したものであり、未知の病原体が混入する恐れは否定できません。
・歯周組織再生の効果は、歯周組織の喪失程度や年齢、口腔清掃状態などの要因により個人差があります。そのため想定よりも歯周組織が再生しない可能性があります。
・持病や服用されている薬剤によっては適用できない場合があります。

医師紹介

中島 啓介
科長
氏名 中島 啓介<なかしま けいすけ>
職位 教授
認定 日本歯周病学会専門医・指導医
日本歯科保存学会専門医・指導医
学位 博士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 臼井 通彦<うすい みちひこ>
職位 准教授
認定 日本歯周病学会専門医
学位 博士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 中村 太志<なかむら たいじ>
職位 助教
認定 日本歯周病学会認定医
学位 博士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 守下 昌輝<もりした まさき>
職位 助教
認定 日本歯周病学会認定医
学位 博士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 花谷 智哉<はなたに ともや>
職位 助教
認定 日本歯周病学会認定医
学位 博士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 鬼塚 理<おにづか さとる>
職位 助教
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 井上 真紀<いのうえ まき>
職位 大学院生
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 笠井 信吾<かさい しんご>
職位 大学院生
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 工藤 崇裕<くどう たかひろ>
職位 大学院生
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 佐野 孝太朗<さの こうたろう>
職位 大学院生
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 石松 倫枝<いしまつ みちえ>
職位 研修登録医
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 津田 瑠衣<つだ るい>
職位 研修登録医
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 菅田 祐應<すがた ゆうおう>
職位 研修登録医
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 鹿山 武海<しかやま たけみ>
職位 大学院生
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学
氏名 菅 毅典<すが たけのり>
職位 大学院生、後期研修医
学位 学士(歯学)
専門 歯周病学

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